大学入学共通テスト開始、インフル流行で受験生はマスク姿…出題教科・科目再編「予想できずに不安」

大学入学共通テストの会場に向かう受験生ら（１８日午前、東京都文京区の東京大学で）＝後藤嘉信撮影

　大学入学共通テストが１８日午前、全国各地で始まった。２０２２年度から実施された高校学習指導要領に対応した初のテストとなる。インフルエンザが流行するなか、マスク姿の受験生が各地で会場入りした。

　１８日は地理歴史・公民、国語、外国語、１９日は理科と数学、情報が出題される。大学入試センターによると、共通テストを使う国公私立の大学や短大などは計８３８校で、志願者は４９万５１７１人で７年ぶりに増加した。現役生は８６％を占めた。

　今回のテストは、教科・科目が大幅に再編された指導要領の新課程に基づき、出題教科・科目が「６教科３０科目」から「７教科２１科目」に再編された。プログラミングなどを扱う「情報Ｉ」のほか、「歴史総合、日本史探究」、「公共、政治・経済」などが新課程科目として設けられた。一方、旧課程で学んだ浪人生向けの科目も出題される。

　東京大学（東京都文京区）会場で試験に臨んだ国立大付属高校３年の女子生徒（１８）は、「情報Ｉは共通テストで初めて出題され、予想ができずに不安だけど、がんばりたい」と話していた。

　体調不良などで欠席した受験生向けの追試験は今月２５、２６日に東京と大阪の４会場で実施される。