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ゴーストライターだった過去と向き合う…新垣隆さんの曲が題材の舞台、挫折からの再生描く「THE GHOST」

読売新聞 / 2025年1月18日 13時25分

台本の読み合わせをする橋爪さん(右)と吉田さん(東京都台東区で)

 困難を経験したアーティストらによる「希望」や「再生」をテーマにした舞台「THE GHOST(ザ・ゴースト)」が22日に東京都新宿区の東京オペラシティで上演される。脚本・演出を務める吉田知明さん(48)は「生きることについて考え直すきっかけになれば」と話している。

 舞台は、挫折を味わって「なぜ生きるのか」を自問自答する男性を軸に展開。難聴を患う苦悩や葛藤を記したベートーベンの書簡「ハイリゲンシュタットの遺書」を手に取ったことで、ベートーベンの幻影と出会って自分の生き方を見つめ直すというストーリーだ。

 舞台の企画は、吉田さんが1年ほど前、作曲家の新垣隆さんの新曲を演奏会で聞いたことから始まった。「THE GHOST」と名付けられたその曲は、ベートーベンの楽曲に着想を得たという。かつて、「現代のベートーベン」と呼ばれた佐村河内守氏のゴーストライターを務めていた新垣さんが、過去と向き合いながらそれを乗り越えようとしていると感じた吉田さんは、曲を題材に舞台を作りたいと協力を打診した。

 舞台に立つのは、新垣さんのほか、東京パラリンピック開会式に出演した義足のダンサー大前光市さんら、困難な状況に直面した経験を持つアーティストだ。

 ベートーベンの幻影と出会う男性を演じる俳優の橋爪淳さん(64)もその一人。役者としての限界を感じて一時は引退も考えたが、東日本大震災をきっかけに演技を一から学び直し、今では演技指導を行う塾を開講して後進の育成にも力を入れる。橋爪さんは「舞台を見てくれた方が、今を生きていることに感謝の思いを持ち、苦難が自分を育ててくれると捉えられるようになればうれしい」と話した。

 午後7時開演。チケット料金は、S席1万円などで、詳細は「THE GHOST」特設サイト(https://theghost.jp/)へ。

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