1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

仮設住宅で努力重ねた受験生「困難乗り越えたと言えるように」…能登地震被災地で共通テスト

読売新聞 / 2025年1月18日 14時0分

大学入学共通テストの会場に向かう受験生(18日午前、金沢市の金沢大学角間キャンパスで)=桐山弘太撮影

 大学入学共通テストが18日朝、全国各地で一斉にスタートした。昨年1月に能登半島地震に見舞われた石川県の被災地では、夢に向かって努力を重ねてきた受験生が決意を語った。

 「災害を言い訳にせず、『困難を乗り越えた』と胸を張って言えるようにしたい」。石川県立門前高校(輪島市)3年の男子生徒(18)は18日朝、試験会場の金沢工業大(野々市市)に向かった。

 地震で門前高は、校舎を支える7か所のくい全てがゆがんでいたことが、昨年末に判明。生徒たちは輪島市外の県立高校に移る予定だったが、門前高は「共通テストに向け、落ち着いて勉強できる環境を作ってあげたい」(中沢賢校長)と、3学期から学校近くの公民館で授業を行ってきた。

 男子生徒の自宅は地震で被災。自宅の隣接地で家族が営む洋服店で生活していたが、昨年9月からは受験に備え、ひとりで仮設住宅に移った。夜は9時半まで公営塾で勉強し、朝は6時に起きて予習や復習を繰り返した。

 能登は地震に続き、昨年9月には記録的な大雨被害に見舞われた。勉強の時間だけでなく、所属していたバスケットボール部の活動も減った。男子生徒が志望するのは国立大の教育学部だ。「スポーツに関わる仕事がしたいので、体育教師になりたい。これまで培ってきた力を出し切りたい」と意気込んだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください