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ネット税務申告にマイナンバーカードが「壁」に 買いそろえなければならない機器がある

J-CASTニュース / 2025年1月18日 17時0分

ネット税務申告にマイナンバーカードが「壁」に 買いそろえなければならない機器がある

カードリーダライタは電子申告が始まったころからの課題

順調に利用者が増えているネットによる税務申告e-Taxだが、難点となっているのがマイナンバーカードを読み取るICカードリーダライタ問題だ。本人確認の方法はほかにもあるが、広く使われているのがカードリーダライタによる方法。使い慣れてしまえば大変便利であるが課題も残る。

解決していない「問題」

税務申告には、本人確認、申告者がだれかを証明する必要がある。そのためにマイナンバーカードを使用する。この方法で、カードの情報をパソコンから税務署に送り、読み取ってもらう。カードリーダライタはその道具だが、電子申告が始まったころはこれが大きな問題だったが、まだ、完全に解決できてはいない。

まず、リーダを購入しなければならない。最近、安い商品も出てきたが、電子申告が始まったころは3000円も4000円もした。しかも、そのカードがうまく接続、初期設定ができなくて機能しないケースが少なくなかった。リーダを買い替えた人もいた。これで電子申告を諦めた人も少なくない。カードがうまく繋がらないとの苦情、質問に国税庁の電話受付は苦労したという。

e-Taxでマイナンバーカードを利用する場合、利用者電子証明書と署名用電子証明書の2つが必要だが、市町村役場で後者の署名用電子証明書が発行されないケースが散見されたという。国税庁が総務省を通じて各市町村に対応を依頼したほどだった。

使いやすさは進んでも改善の余地あり

パソコンのブラウザは複数あり、これも難点だった。2020年1月16日にマイクロソフトのEdgeが大型バージョンアップを適用すると複数の機能が正常に動作しないトラブルが判明した。国税庁は日本マイクロソフト社に確定申告が終了するまで自動バージョンアップの資材を停止するよう申し入れ、同社は対応したという。大騒ぎだった。

2021年3月からカードリーダがなくても、スマホを連動させてマイナンバーカードを読み取ることが可能となった。

また、2025年1月6日からは「スマホ用電子証明書」の利用が可能になった。マイナポータルアプリからスマートフォンに「スマホ用電子証明書」の搭載の申し込みができる。

国税庁のホームページではスマートフォンを活用して出来る次の方法を推奨している。

「パソコンで申告書を作成される方も、スマートフォンのアプリ(マイナポータルアプリ)でパソコン上に表示されたQRコードを読み取れば、e-Taxによる申告ができます」

誰でも簡単にできるようにしたい。しかし、申告者が間違いなく本人であることを証明しなければならない。e-Taxの使いやすさは確実に進化しているが、改善点はまだまだあり、ゴールはその先にある。

(J-CASTニュース リサーチ班)

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