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無給の「高IQの革命家」に応募殺到、連邦政府職員の削減は必至…規制撤廃狙うマスク氏「巨人を解放する」

読売新聞 / 2025年1月19日 5時0分

米テキサス州でトランプ氏(中央)と言葉を交わすマスク氏(2024年11月)=ロイター

[トランプの米国 内なる戦い]<中>

 冬でも気温20度を上回る日が続く米フロリダ州パームビーチに、トランプ次期大統領の邸宅兼高級会員制クラブ「マール・ア・ラーゴ」がある。20日の就任に向け、トランプ氏はここで新政権のメンバーらと「米国第一」の政策を進めるシナリオを描き、世界中の要人をもてなしてきた。

 「どこにいる。今夜はビル・ゲイツが来るぞ。君に会いたい」

 昨年12月27日、トランプ氏は自身のSNSへの投稿で、米マイクロソフト創業者の来訪予定を公にした。私信のような文面で同席を求めた相手は、電気自動車(EV)大手テスラなどを手がける実業家イーロン・マスク氏。米紙ニューヨーク・タイムズによると、マスク氏は11月上旬頃から、マール・ア・ラーゴの1泊2000ドル(約31万円)は下らないというコテージを生活拠点にしている。

 米連邦選挙委員会の資料によると、マスク氏は選挙戦でトランプ陣営に約2億6000万ドル(約408億円)を献金した。自身が所有するX(旧ツイッター)でトランプ氏を後押しし、民主党のハリス副大統領を徹底攻撃した。

 国際NPO「反デジタルヘイトセンター」は、マスク氏が昨年1~10月に行った選挙に絡む投稿のうち、少なくとも87件は虚偽や誤解を招く内容だったと指摘する。

 トランプ氏は、復権の立役者であるマスク氏を「新たなスター」と呼び、厚遇している。家族写真の撮影に招き入れ、ウクライナやトルコの首脳らとの電話会談にも同席させた。

 世界一の富豪に上りつめた希代の企業家は、政界で存在感を高めている。トランプ氏がマスク氏に託したのが、官僚機構の抜本改革を担う新設の「政府効率化省」のかじ取りだ。

無数の規制でがんじがらめ「成長を阻害」主張

 「米国という巨人を解放する。長い間、米国はガリバーのように何百万もの糸で地面に縛られてきた」

 実業家のイーロン・マスク氏は、トランプ次期大統領の選挙戦を支援する前から、X(旧ツイッター)でこう繰り返してきた。小説「ガリバー旅行記」で小人に身動きを封じられた主人公のように、米国は無数の規制でがんじがらめになっており、技術革新や経済成長を阻害しているとの主張だ。

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