首都キーウを無人機とミサイルで攻撃、３人死亡…トランプ氏就任前に連日ウクライナ攻撃

　ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は１８日、ロシア軍が同日未明にウクライナの首都キーウに無人機と弾道ミサイルで攻撃し、３人が死亡したとＳＮＳで明らかにした。戦争終結に向けた交渉に意欲を見せるトランプ米政権の発足を前に、露軍は各地で連日攻撃を続けており、被害が広がっている。

　キーウではミサイル迎撃時の破片が住宅や地下鉄の入り口などに落下し、３人が死亡、３人が負傷した。ロイター通信によると、南部ザポリージャ州でも１８日、露軍の攻撃で１人が死亡、１１人が負傷した。南部ヘルソン州でも２人が亡くなり、１７日にはゼレンスキー氏の出身地である中南部クリビー・リフでも５人が死亡した。

　ゼレンスキー氏はＳＮＳで「ロシアを支援するものは、こうした空爆と同程度の圧力にさらされるべきだ」と投稿し、北朝鮮などを念頭にロシアを支援する国家を非難した。

　一方、ロシア国防省は１８日、一連の攻撃後に声明を出し、ウクライナ軍が国境に接する露西部ベルゴロド州を米国製地対地ミサイル「ＡＴＡＣＭＳ」で攻撃したことへの報復として、ウクライナの軍事産業施設を攻撃したと主張した。