機械受注２か月連続プラス…ＡＩ普及で製造・非製造業ともに半導体関連の受注増

内閣府

　内閣府が２０日発表した２０２４年１１月の機械受注統計によると、企業の設備投資の先行きを示す「民間需要」（船舶・電力を除く、季節調整値）は前月比３・４％増の８９９６億円だった。プラスは２か月連続。基調判断は８か月ぶりに上方修正され、「持ち直しの動きがみられる」となった。

　人工知能（ＡＩ）の普及を受け、半導体関連を中心に製造業、非製造業からの受注が増えた模様だ。

　製造業からの受注は６・０％増の４６２９億円で、化学工業による化学機械などの注文が増えた。非製造業からの受注は１・２％増の４５３７億円で、情報サービス業や金融業・保険業から大型コンピューターの発注などがあった。

　農林中金総合研究所の南武志氏は、「米国以外に世界経済の成長加速が見込まれる状況になく、輸出の多い製造業を中心に設備投資への慎重姿勢が強まる可能性がある」と分析している。