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ガザ停戦合意に基づき初の人質解放、ニュース映像を数千人見守り歓声…イスラエル人の女性3人解放

読売新聞 / 2025年1月20日 10時47分

20日未明、ヨルダン川西岸ラマッラで、釈放された元収監者を出迎える群衆=福島利之撮影

 【エルサレム=西田道成】パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム主義組織ハマスの停戦合意に基づき、ハマスがガザに連れ去った人質のうち24~31歳のイスラエル人女性3人が19日、解放された。イスラエル軍が発表した。人質はすでに帰還し、家族と再会した。今回の合意に基づく人質解放は初めて。

 ガザでは19日午前11時15分、停戦期間に入った。第1段階は42日間(6週間)で、この間にハマスは計33人の人質を解放し、イスラエル側は引き換えにパレスチナ人収監者の釈放などを進める。ハマスは19日、女性3人を解放すると通告した。

 3人は19日夕、ガザで赤十字国際委員会(ICRC)に引き渡された後、軍に保護されてイスラエル側に戻った。軍は、人質が母親と再会して抱き合い、安堵あんどの表情を浮かべる写真を公開した。3人はその後、医療機関に移った。ロイター通信は医療機関の話として、3人の健康状態は良好だと報じた。

 イスラエルの最大都市テルアビブ中心部の広場には19日、3人の解放を見守ろうと、人質の家族や市民ら数千人が集まった。ハマスの戦闘員に囲まれた3人が赤十字の車両に乗り込むニュース映像などが巨大なスクリーンに映るたびに歓声が上がり、涙を流して喜ぶ人もいた。

 ロイター通信によると、ガザでは19日、停戦を祝って市民が通りに繰り出したほか、破壊された自宅に戻る人の姿もあった。南部ハンユニスでは、群衆の声援を受けながら、武装したハマスの戦闘員が車で走り抜けた。

 停戦開始に合わせ、昨年5月にイスラエル軍が制圧してから閉鎖されていたエジプトとガザ境界のラファ検問所が8か月ぶりに再開され、援助物資を載せたトラック約330台が次々とエジプト側からガザに向けて出発した。停戦期間中は1日約600台がガザに入る見込みだ。

 今後は合意が着実に履行されるかが焦点となる。19日は、ハマスによる解放予定の人質リストの提出が遅れたために停戦の開始が3時間遅れ、イスラエル軍はその間もガザで攻撃を続けた。軍報道官は19日の記者会見で「合意からの逸脱は許さない」とけん制し、ハマスに合意を順守するよう求めた。

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