韓国大統領、逮捕後の取り調べに応じず…最長２月７日まで拘束

尹大統領＝ＡＰ

　【ソウル＝小池和樹】戒厳令宣布をめぐって内乱などの容疑で逮捕された韓国の尹錫悦（ユンソンニョル）大統領は２０日午前、予定された高位公職者犯罪捜査庁（公捜庁）の取り調べに応じなかった。捜査の不当性を主張し、捜査に抵抗する姿勢を改めて示した。

　尹氏の弁護団は２０日、午前の取り調べに応じない方針を明言した。尹氏は１５日に拘束され、１６日以降の取り調べに応じていない。

　１９日にはソウル西部地裁が逮捕状を発付し、最長で２０日間の身柄拘束が可能となった。公捜庁は２０日、最長の場合の拘束期限は２月７日になるとみられると説明した。同日までに検察が起訴するかどうかを判断する。尹氏が捜査に協力しないままでも、検察などは尹氏と共謀関係にあったとして起訴された金龍顕（キムヨンヒョン）前国防相への捜査資料などから尹氏が内乱を主導したと立証する方針だ。