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川崎フロンターレはなぜ今季敗れたのか…主将が告白「練習の質が落ちている」、脇坂泰斗が目指すチーム像

読売新聞 / 2025年1月21日 10時0分

サッカーのアジア・チャンピオンズリーグでゴールを決め喜ぶ脇坂選手(中央)(2023年11月7日、等々力陸上競技場で)

 サッカー・J1川崎フロンターレのキャプテン・脇坂泰斗選手が、読売新聞ポッドキャスト「ピッチサイド 日本サッカーここだけの話」に出演し、タイトルなしに終わった2024年シーズンを番組MCの槙野智章さんと振り返った。

苦しんだ2024年シーズン

 2024年の川崎は2年連続の8位。チームはリーグ2位の得点力が光ったが、守備に課題が残った。優勝したヴィッセル神戸が36失点だったのに対し、川崎は57失点を喫した。チームとして最後まで波に乗りきれなかったシーズンだろう。脇坂選手はキャプテンとしてチームとどう向き合ったシーズンだったのか。

 「僕らが優勝してきた時もそうですし、今年の神戸も引き分け試合を勝ちに、負けている試合を引き分けに持ち込んで勝ち点を拾えて強いチームだと思う。優勝を狙っていたので(結果は)物足りないと思っていますし、満足している選手は一人もいない。来シーズンは前を向いてやっていかないといけない」

 近年の川崎はタイトル争いをして当然と目されることが多かった。2017、18、20、21年シーズンでリーグ優勝。20、23年は天皇杯を制した。

 そんな川崎が2024年は苦しんだ。リーグ戦は優勝争いに絡めず、天皇杯も3回戦で早々に姿を消した。

 「まず一つは、練習の質のところが落ちているっていうのはあるのかなって思います。そこはずっと悩みながらというか、長く(川崎に)いる選手はそう思っている人が多かったと思う。紅白戦をしたらどっちが勝つか分からないのが強いチームだと思うんですけど、そういったところがなかった。誰が試合に出てもっていうところでいうと、足りなかったのかなって思いますね」

自分らしく

 キャプテンとしてプレーしたシーズン。脇坂選手が手本としたキャプテン像はあるのだろうか?

 「あくまで自分が、自分らしくいるのが一番」

 一方、タイトル争いが当然と言われるチームで、さらに2020年に引退した中村憲剛さんというクラブを象徴した選手の「残像」もサポーターには強く残っている。脇坂選手は中村さんが長く背負っていた背番号14を引き継いでもいる。

 「僕らが入った時は(中村さんは)選手の枠を超えてたというか。先輩ではあるが、コーチぐらいの立ち位置で考えてくれてるような振る舞いでしたね」

 そんな中村さんの背番号を「重たく」感じることはないのだろうか。

 「フロンターレにとって特別な番号であるのは自覚して、自ら志望してつけさせてもらっている。プレッシャーだったり、期待に応えられるようなプレーだったり、サッカー以外の活動でも先頭に立ってやっていきたいというのは常にあります」

 「僕はつけたいと思いましたけど、他の選手はどう思ってるか分かんないんで。でもつけてみて、重圧だったり、期待だったり、期待される分の批判もされますし、称賛もされます。そのやりがいっていうのは特別なものだなって思います」

 チームは2024年シーズンをもって、8シーズンにわたってチームを率いた鬼木達監督が退任。アビスパ福岡の監督だった長谷部茂利氏が就任した。そんななか、脇坂選手はあえて自然体であることも強調する。

 「自分らしくいようって強く思うようになりました。憲剛さんがいろいろ残してきた分、そこのイメージで語られたりしてしまうと思いますが、今つけてるのは僕なので。それを示し続けていかないとと思ってるので、あえて自分らしくやりたいなと思ってます」

プロフィル

脇坂泰斗(わきざか・やすと)

川崎フロンターレU-18から大学進学を経て川崎へ。日本代表にも選出され、2022年からは中村憲剛さんがつけていた背番号14を引き継いだ。3年連続でJリーグベストイレブンを受賞。ポジションはMF。1995年生まれ、横浜市出身。

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