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人質帰還を喜ぶテルアビブ市民、パレスチナ人釈放には「テロリストが野放しになる」と反対論も

読売新聞 / 2025年1月20日 18時52分

20日未明、ヨルダン川西岸ラマッラで、釈放されたパレスチナ人の元収監者を出迎える人々=福島利之撮影

 パレスチナ自治区ガザでの停戦発効でイスラム主義組織ハマスに連れ去られていた人質の女性3人が解放された一方、イスラエルに収監されていた少年と女性のパレスチナ人90人が釈放された。人質らの帰還を喜ぶ声の一方、今後釈放されるパレスチナ人にイスラエル軍兵士の殺害に関わった収監者も含まれていることに治安への影響を懸念する声がくすぶる。(テルアビブ 西田道成、ヨルダン川西岸ラマッラ 福島利之)

 イスラエル中部の商都テルアビブ中心部の広場では人質の家族や市民ら数千人が集まった。19日午後5時頃、人質3人が赤十字国際委員会に引き渡されたとの一報が流れると、広場は大きな歓声に包まれた。

 おいを連れ去られたイーガル・イダンさん(74)も「3人の解放は一歩前進だ」と喜んだ。ハマスが停戦の第1段階で解放するとした33人の中においの名前が含まれているといい、イダンさんは「できるだけ早く解放されるのを待ちたい」と語った。

 一方、パレスチナ人が収監されているエルサレム北部のオファル刑務所に隣接するラマッラ西部ベトゥニヤ地区では20日未明、住民数千人がハマスの旗を振りながら元収監者を出迎えた。

 西岸北部ジェニンで昨年1月、イスラエル軍に兄を自宅で殺害された際に拘束されたハマド・ハッシャーンさん(18)は「刑務所ではひどい扱いを受けてきたが、釈放されてうれしい」と語った。

 ラマッラに釈放されたのはガザでの戦闘への抗議をSNSに書き込んむなど軽微な容疑で逮捕された76人。停戦が順調に進めば計1890人のパレスチナ人収監者が釈放される。兵士殺害に関わった収監者はガザや海外で釈放されるが、イスラエルでは極右を中心に「テロリストが野放しになる」と反対論も根強い。

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