トランプ氏、新政権で不法移民の強制送還や官僚機構改革を推進…歴代最高齢78歳7か月で就任へ
読売新聞 / 2025年1月20日 19時44分
【ワシントン=池田慶太】米共和党のドナルド・トランプ氏(78)は20日正午(日本時間21日午前2時)、第47代大統領に就任する。トランプ氏は19日にワシントンで開いた集会での演説で、新政権で不法移民の強制送還や官僚機構改革を進めると述べ、民主党のバイデン政権の路線との決別を宣言した。「米国第一主義」の下、国益を最優先にするトランプ政権が4年ぶりに復活する。
トランプ氏は20日、ワシントンの連邦議会議事堂で行われる大統領就任式で宣誓し、就任演説を行う。78歳7か月での就任は、前任のバイデン大統領の78歳2か月を上回り、歴代最高齢となる。副大統領には、オハイオ州選出上院議員だったJ・D・バンス氏(40)が就任する。
トランプ氏は19日に「勝利集会」と名付けたイベントで演説し、「米国をかつてないほど偉大にする」と述べた。「米国の衰退の4年間は幕を閉じ、我々は強さと繁栄、誇りに満ちた新たな一日を始める。ワシントンの腐敗した政治体制に終止符を打つ」と主張した。
不法移民対策に優先的に取り組む考えを示し、「米国史上最大の強制送還作戦を始める」と語った。経済政策に関しては、「バイデンが米国のエネルギー(産業)に仕掛けた戦争を止める。資源を解き放ち、インフレを迅速に撃退し、地球上で最も低い電気料金を実現する」と訴えた。
19日夜には大統領選の大口献金者らとの夕食会に出席し、バイデン政権の政策を覆すため、就任直後に100件近い大統領令や指示を出す考えを示した。「ペンを一振りするだけで、バイデン政権の破壊的で過激な大統領令と行動を数十件撤回する。明日の今頃にはすべて無効になっているだろう」と述べた。
就任式は議事堂前の屋外で行われる予定だったが、記録的な寒さが予想されることから、議事堂内の「ロタンダ(円形大広間)」に変更され、恒例のホワイトハウスまでのパレードは中止となった。式にはトランプ氏の招待で、イタリアのメローニ首相やアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領らが出席する。海外首脳の参加は異例。日本からは岩屋外相、中国からは
トランプ氏は、昨年11月の大統領選でハリス副大統領を破った。米国で大統領が退任後に返り咲きを果たしたのは、グローバー・クリーブランド氏以来、132年ぶり2人目となる。
ドナルド・ジョン・トランプ Donald John Trump 1946年6月14日、ニューヨーク生まれ。ペンシルベニア大ウォートン校卒。国内外でホテルやゴルフ場などを展開する「不動産王」として知られた。2017~21年に第45代大統領。
ジェームズ・デイビッド・バンス James David Vance 1984年8月2日、米オハイオ州生まれ。高校卒業後に海兵隊に入り、イラクに派兵された。エール大法科大学院修了。2022年上院選でオハイオ州から出馬して初当選した。
この記事に関連するニュース
-
トランプ氏、第47代米大統領就任へ 不法移民対策など多数の大統領令で公約を早期実現
産経ニュース / 2025年1月20日 20時22分
-
大統領就任直後に200本以上の大統領令や指示か…トランプ氏「米国をかつてないほど偉大にする」
読売新聞 / 2025年1月20日 11時29分
-
トランプ米政権発足へ 21日未明、各地で抗議も
共同通信 / 2025年1月19日 16時23分
-
トランプ氏復権、「米国第一」再び=強権姿勢鮮明、融和に課題―21日未明に大統領就任式
時事通信 / 2025年1月19日 14時36分
-
最高齢に初の「重罪人」…トランプ氏、20日に米大統領に就任 不法移民対策など着手へ
産経ニュース / 2025年1月19日 11時6分
ランキング
-
1中国、事件発生から2カ月余りで死刑執行 珠海で35人死亡の車暴走と無錫の8人切り付け
産経ニュース / 2025年1月20日 16時48分
-
2人質解放、歓喜するイスラエル市民=帰還の3人、涙流し家族と抱擁
時事通信 / 2025年1月20日 8時28分
-
3インドネシア大統領、支持率81% 無料給食など評価
ロイター / 2025年1月20日 15時47分
-
4中国、車暴走男の死刑執行 別の無差別事件でも、新華社報道
共同通信 / 2025年1月20日 18時20分
-
5人質帰還を喜ぶテルアビブ市民、パレスチナ人釈放には「テロリストが野放しになる」と反対論も
読売新聞 / 2025年1月20日 18時52分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください