車が城崎大橋の欄干壊し川へ転落、運転手は１０ｋｍ歩き病院へ…８時間後「事故は私」と１１０番

川から引き上げられた乗用車（２０日午後４時５分、兵庫県豊岡市で）

　２０日午前６時半頃、兵庫県豊岡市城崎町の城崎大橋で、乗用車が欄干を壊して円山川に転落する事故があった。運転していた２０歳代の会社員男性は川に落ちた後に逃げ出して無事だった。城崎大橋は終日通行止めとなり、橋を管理する豊岡土木事務所によると、通行止めは欄干修理のため２１日夕方まで続く見込みという。

　豊岡署の発表では、中央付近の欄干が約１０メートルにわたってなくなっていた。同署などの捜索で、車は下流十数メートルの水中で発見されたが、車内には人がいなかった。円山川を撮影する豊岡河川国道事務所のカメラには、車のライトが橋の途中で消える様子が映っていた。

　同日午後２時４５分頃、脱出した男性から「朝、事故を起こしたのは私です」と１１０番があった。男性は「考えごとをしていて川に落ちた」などと話し、脱出後、現場から１０キロ以上離れた市内の病院まで歩いていったという。