「侍ジャパン」の井端弘和監督が母校で講演…大切な言葉は「毎日全力」、夢への心構え伝える

児童の質問に答える井端監督（２０日、川崎市川崎区で）

　川崎市出身で野球の日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督（４９）が２０日、母校の市立川中島小学校（川崎区）で、児童に講演を行った。プロ野球・中日や巨人などで活躍した井端監督は、夢をかなえるための心構えなどを紹介。６年生９７人は、メモを取りながら真剣なまなざしで聞き入っていた。

　井端監督は、まずは夢を持つことが大事とした上で、それをかなえる心構えとして〈１〉細かな目標を定める〈２〉他人に流されない――ことを自身の経験を交えながら説いた。質疑応答で「大切にしてきた言葉」を問われると、「毎日全力」と明かし、「まあいいか、となるのが嫌い」とプロの矜持（きょうじ）をにじませていた。講演後には、キャッチボールで児童と交流し、投げる度に歓声が上がっていた。

　講演は、児童の手紙がきっかけで実現。手紙を送った男子児童（１２）は「目標のプロになるために、毎日やると決めたことをやっていきたい」と話していた。

　井端監督は「（児童の）目が輝いていて吸収しようという姿勢に元気をもらった」と振り返り、「この力を来年のＷＢＣ（ワールド・ベースボール・クラシック）に生かしたい」と意気込んだ。