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「オール沖縄」市長ゼロに…宮古島市長選で保守系新人勝利、玉城知事「こだわっていない」強調

読売新聞 / 2025年1月21日 7時19分

 19日に投開票された沖縄県宮古島市長選で、保守系新人の前副市長・嘉数かかず登氏(61)(無)が、再選を目指した現職・座喜味ざきみ一幸氏(75)(無=立民・共産・社民推薦)ら5人を破って初当選したことで、政府と安全保障政策などで対立する玉城デニー知事ら「オール沖縄」勢力の市長は、県内全11市でゼロとなった。

 玉城県政で知事公室長などを歴任し、座喜味市政で副市長を1年半務めるなど革新系とも通じる立場だった嘉数氏は、副市長辞任後の昨秋に出馬表明。自民党による保守系3氏の一本化が不調に終わり、保守分裂選挙となったが、経済界や革新支持層に精力的に働きかけ、SNSの発信にも注力して若者ら無党派層にも食い込んだ。

 一方、元自民県議の座喜味氏は、革新系の一部が1期目の実績を評価せずに離れ、嘉数氏らに保守票も切り崩された。自民県連関係者は「オール沖縄の衰退を印象づけた」と語った。

 座喜味氏を支援した玉城氏は20日、記者団にオール沖縄系市長がゼロとなった感想を問われ、「あまりこだわっていない。当選した候補と連携していく」と強調した。県内では4月までに沖縄、浦添、うるまの3市長選が実施される。

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