ネタニヤフ首相「イランを完全に打ちのめしてテロの枢軸を倒し、新たな時代を」とトランプ氏へ祝辞
読売新聞 / 2025年1月21日 9時56分
【エルサレム=福島利之】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は20日、トランプ米大統領就任への祝辞で、対イラン政策での協力深化に期待感を示した。イスラム主義組織ハマスに連れ去られた人質の解放を巡り、トランプ氏に謝意を表した。
ネタニヤフ氏は祝辞で「イランを完全に打ちのめしてテロの枢軸を倒し、平和と繁栄の新たな時代を作れると確信している」と強調した。19日に発効したパレスチナ自治区ガザでの停戦について「人質解放への尽力に感謝している。ハマスによるガザ支配を終わらせ、イスラエルに再び脅威を与えることがないよう協力を期待している」と述べた。
停戦を巡り、アントニオ・グテレス国連事務総長は20日、初日の19日に人道支援物資を積んだトラック630台以上がガザに入ったと明らかにした。戦闘開始前の1日当たりの平均約500台を上回る。半数近くが配給がより困難だった北部に向かったという。停戦を仲介したカタール外務省は、今後10日間で1250万リットルの燃料を届ける計画で、病院や避難所の電力供給の改善が期待される。
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