トランプ大統領「『米国を再び偉大に』するため神に救われた」…聖書に手を置かず宣誓
読売新聞 / 2025年1月21日 10時32分
【ワシントン=向井ゆう子】トランプ米大統領は就任演説で、昨年7月の暗殺未遂事件を持ち出し、「『米国を再び偉大に』するために神に救われた」と主張した。自らの復帰を「神の意思」だと強調することで、数々の政策転換を正当化する狙いがあるとみられる。
「我々の大義を阻止しようとする人々が、私の自由と命を奪おうとした」
演説でトランプ氏は、ペンシルベニア州で起きた自身の暗殺未遂事件に触れ、こう述べた。連邦法違反などで起訴された一連の司法闘争を念頭に、「どの大統領よりも多く試練と挑戦に直面した」とも振り返った。
トランプ氏が苦難の道のりを訴えたのは、自らの復活劇を演出するためだ。「多くの人々が、私が政界への歴史的な復帰を果たすことは不可能だと考えていたが、私はここにいる。米国人の意思が示された」とも指摘した。
実際、米大統領が退任後に返り咲くのはグローバー・クリーブランド氏以来、132年ぶりだ。「自信と楽観的な見通しを持って大統領職に復帰する」と語り、職務の遂行に自信をみせた。
一方で、トランプ氏は宣誓の際、聖書の上に手を置かなかった。失念したのか意図的だったのかは不明だが、2冊の聖書を持ちトランプ氏の横に立っていたメラニア夫人は、かすかに困惑した表情を浮かべていた。
米国はキリスト教徒が多数派で、新大統領が聖書に手を置いて宣誓するのが慣例となっているが、法的な規定はない。
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