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トランプ大統領「領土を拡大」「パナマ運河を取り戻す」…管理権返還は「愚かな贈り物だった」

読売新聞 / 2025年1月21日 12時3分

20日、就任演説を行うトランプ大統領=ロイター

 【ワシントン=阿部真司】米国のトランプ大統領は20日の就任演説で、「米国は領土を拡大し、新たな地平に国旗を掲げていく」と述べ、領土拡張に意欲を示した。太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河の領有や、国内外の地名の一方的な改称を主張した。

 トランプ氏は演説で、「中国がパナマ運河を運営している。それを取り戻す」と訴えた。1999年に米国がパナマに管理権を返還したことを「愚かな贈り物だった」と述べ、パナマ運河の通航料金が高すぎるとの不満を示した。これに対し、パナマのホセ・ラウル・ムリノ大統領は20日、X(旧ツイッター)での声明で、パナマ運河は「今もこれからもパナマのものだ」と反発した。

 トランプ氏はメキシコ湾については、「今からすぐに、名前がアメリカ湾に変更される」と改めて語った。トランプ氏はかねて改称を主張しており、メキシコ側から反発を受けている。

 トランプ氏は、アラスカ州にある北米最高峰デナリ山(旧称・マッキンリー、約6190メートル)の旧称を復活させる意向も示した。旧称は1897年に大統領に就任したマッキンリーにちなんだものだが、オバマ政権が2015年、先住民が使う名称に由来する現在の名称への変更を発表した。トランプ氏はマッキンリーが「我が国を豊かにした」と語った。

 トランプ氏はデンマーク領グリーンランドの領有も訴え、経済・軍事的圧力をかける可能性をちらつかせてきた。就任演説では言及しなかったが、その後、大統領執務室で記者団に対し、「国際的な安全保障のために必要だ」と述べ、グリーンランドの領有に意欲を示した。

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