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為替相場、関税巡るトランプ発言で乱高下…朝方の154円台から156円台まで円安進む

読売新聞 / 2025年1月21日 12時8分

日本銀行本店

 21日の東京外国為替市場の円相場は、就任したばかりのトランプ米大統領の発言などを材料に乱高下し、一時、対ドルで1円以上、円安・ドル高が進んだ。

 日本時間21日未明に始まったトランプ氏の就任演説では、日本を含む外国に対する関税強化について具体的な言及がなかったため、円買い・ドル売りが優勢となり、朝方には1ドル=154円台をつけた。

 その後、トランプ氏が2月からカナダとメキシコに25%の関税を課すことを計画しているとの発言が伝わった。関税が発動されれば、輸入物価の上昇を通じてインフレ(物価上昇)が助長される。東京市場では、インフレを抑制するため、米国では当面、金利が高止まりするとの観測からドルが買われ、156円台まで円安・ドル高が進んだ。

 三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩氏は「当面は関税導入のタイミングが焦点になるが、日本銀行の利上げも見込まれており、一方的な円安・ドル高にはならないのではないか」と話している。

 一方、東京株式市場では、トランプ氏の政策を見極めようと様子見する投資家が多く、売り買いが交錯している。日経平均株価(225種)の午前の終値は前日終値比49円27銭高の3万8951円77銭だった。

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