加古川小２女児殺害、事件現場から４ｋｍ離れた海で凶器の捜索開始

移送される勝田州彦容疑者（昨年１１月２７日午前、兵庫県たつの市で）

　兵庫県加古川市で２００７年に小学２年の女児（当時７歳）が刺殺された事件で、県警は２１日、殺人容疑で再逮捕した無職勝田州彦（くにひこ）容疑者（４６）（鑑定留置中）の供述に基づき、同市に隣接する同県播磨町の海で凶器の捜索を始めた。

　捜索は午前１０時２０分頃から事件現場の南約４キロにある人工島の岸壁周辺で始まり、機動隊員ら約８０人態勢で海底や消波ブロックの隙間などを調べた。

　県警は昨年１１月、同県たつの市で０６年に小学４年の女児を刃物で刺して重傷を負わせたとして、勝田容疑者を殺人未遂容疑で逮捕した後、加古川市の事件で再逮捕した。

　捜査関係者によると、勝田容疑者は逮捕前の任意聴取で両事件への関与を認め、それぞれ「凶器のナイフを海に捨てた」と供述。再逮捕後は黙秘したという。

　県警はたつの市の事件でも、今月１１日から同県姫路市の海で凶器の捜索を続けているが、見つかっていない。