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島根・奥出雲町の「たたら定食」は天ぷらにしまね和牛肉・割子そば…地元の食材をフルに味わえます

読売新聞 / 2025年1月24日 10時3分

一番人気の「たたら定食」。仁多米にしまね和牛肉、割子そば、季節の天ぷらと、満足させる品が並ぶ

 スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した伝説と、砂鉄と木炭で鉄を作る「たたら製鉄」の歴史がある島根県奥出雲町。町東部の船通山の麓にある追谷地区は、砂鉄採取のための水路やため池が棚田に再生された風景が広がり、国の重要文化的景観に選ばれている。

 この地の高台にあるのが「古民家そば たたらのいえ」だ。鉄師・卜蔵(ぼくら)家のたたらを再興した製鉄会社時代の小屋を改装し、2016年にオープンした。オーナーの田辺俊成さん(51)は棚田のライトアップ行事を開催してきた一般社団法人の代表理事で、地域を盛り上げようとまずカフェを始め、約5年前からランチも提供している。

甘みが育まれた仁多米

 店で出されているのが、新潟・魚沼産コシヒカリに並ぶブランドの仁多米だ。昼夜の寒暖差とミネラル分たっぷりの水で、甘みが育まれている。米・食味分析鑑定コンクールで8年連続の金賞を受賞している。

 一番人気の「たたら定食」(1600円)は、仁多米のご飯と季節の天ぷら、しまね和牛肉、割子そばと「奥出雲の食材をフルに味わえる」(田辺さん)。しっとりとしたご飯、石臼でひかれた十割そばの粒感を舌で堪能できる。

こちらもオススメ…湧き水でいれたコーヒーとアップルパイ

 食後は、店近くの湧き水でいれたコーヒーが、セルフ式で提供される。まろやかな味わい。チョコレートケーキかアップルパイ、チーズケーキがつく。

 店内には、南北朝時代の武将、楠木正成の弟に連なる卜蔵家の系図や製鉄を営んでいた明治・大正期の職人帳などが飾られている。各テーブルにはたたらで作られた日本刀の材料、玉鋼が置かれており、田辺さんは「地域の歴史にも思いをはせてもらえたら」と語る。

 夏場は、地元産トマトを丸ごと使ったスムージーが人気だという。再訪するのが楽しみだ。

 ※税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。

 国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。

古民家そば たたらのいえ

 島根県奥出雲町竹崎878

 午前11時~午後3時(ラストオーダー午後2時半)。水曜定休。

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