広島・江田島の山火事、海自が事故調設置へ…海上幕僚長「訓練の関連性否定できない」

白煙を上げて燃える長浜射撃場近くの山林（１７日午後、広島県江田島市で、読売ヘリから）＝中原正純撮影

　広島県江田島市で起きた山林火災を巡り、海上自衛隊の斎藤聡（あきら）・海上幕僚長は２１日の定例記者会見で、海自第１術科学校の長浜射撃場で行っていた訓練が「出火に関係している可能性は否定できない」と述べた。海自は事故調査委員会を設置して調べている。

　火災は１７日午前、射撃場内で機雷処理を想定した爆破訓練中に隊員が確認した。２０日午後に鎮火したが、山林約３０ヘクタールに延焼し、住民らが避難した。けが人はいなかった。斎藤氏は「大変なご迷惑、ご心配をおかけして心からおわび申し上げる」と陳謝した。