布袋寅泰さんと吉川晃司さん、石川県に１２億円超寄付…「１０万人の思い詰まっている」

「ＣＯＭＰＬＥＸ」による復興支援公演（昨年５月、東京ドームで）＝撮影・山本倫子

　能登半島地震からの復興支援として、ギタリストの布袋寅泰さんと歌手の吉川晃司さんのユニット「ＣＯＭＰＬＥＸ」が石川県に１２億８６３３万円を寄付し、目録が２１日、関係者を通じて馳知事に届けられた。馳氏は「本当に感謝している。自然に打ちのめされたが、タダでは起き上がらないという気持ちで能登の復興を進める」と述べ、２人に感謝状を贈った。

　寄付されたのは、同ユニットが復興支援を目的に昨年５月に開催した東京ドーム公演の収益や、グッズ、ＤＶＤの売り上げなど。県は新たに創設する「能登復興応援基金」に寄付金を積み、能登官民連携復興センターを通じて事業を公募した上で、複数年にわたる復興活動に活用する。

　寄付金の目録を届けた「ディスクガレージホールディングス」の中西健夫・グループ代表は、金額が当初の予想を上回ったとした上で、「コンサートの来場者やグッズを購入してくれた方など、１０万人もの思いが詰まっている。公募が良い形で行われるとうれしい」と語った。