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「なんとなく不調」は気象のせい? 「気圧の変化」「季節の変わり目」「急激な温度変化」に原因感じる...ツムラ調査

J-CAST会社ウォッチ / 2025年1月21日 17時15分

「なんとなく不調」は気象のせい? 「気圧の変化」「季節の変わり目」「急激な温度変化」に原因感じる...ツムラ調査

ツムラは2025年1月15日、20代~60代の男女3000人を対象に行った、第5回「なんとなく不調に関する実態調査」の結果を発表した。

調査によると、「なんとなく不調」を感じた人は78.3%。男性(73.9%)よりも女性(82.8%)に多かった。

また、64.5%の人が、気象の変化が「なんとなく不調」に「影響する」と回答。なかでも20代女性は、81.0%と突出して多かった。「気圧の変化(特に低気圧時)」、「季節の変わり目」、「急激な温度変化」には注意したい。

「なんとなく不調」の症状...トップ3「疲れ・だるさ」「目の疲れ」「頭痛」

「なんとなく不調」について、ツムラは「自覚しながらも我慢しがちな症状や、調子が悪いものの病名の診断がつかない症状の総称」と定義した。2021年から「なんとなく不調」の調査を続けており、今回が5回目だ。

調査では、2024年を振り返って、日常生活で心身になんとなく調子が悪いと感じることがあったか質問した。すると、「非常によくある」18.8%、「時々ある」30.9%、「たまにある」28.6%。以上の合計78.3%の人が「なんとなく不調」を感じていた。なお、第1回調査と比較すると、11.2ポイントの上昇だ。また、男性は73.9%、女性は82.8%となった。

「なんとなく不調」を経験した2349人には、1か月間に感じた日数を聞くと、平均11.2日となった。男性は平均10.3日、女性は平均12.0日。具体的な症状では、1位は同率で「疲れ・だるさ」(52.6%)と「目の疲れ」(52.6%)で、それに続く3位が「頭痛」(49.9%)だった。

「なんとなく不調」を経験した2349人に、その症状にどう対処したか聞くと、最多は「対処はしていない」42.2%。次いで「運動、食事などの生活習慣を改善するよう心掛ける」33.5%、「病院を受診する・医師の診察を受ける」21.2%、「ドラッグストア等で市販薬を購入、服用する」19.8%の順になっている。

「なんとなく不調」の症状を感じる原因...「やる気や元気が出ない」37.1%

また、「なんとなく不調」の症状を感じる原因についても質問した。その結果、多い順に、「やる気や元気が出ない」37.1%、「睡眠不足」37.0%、「気温の寒暖差が激しい」36.1%。7位には「気圧の変化」23.3%も挙がった。

23年調査と比較した場合、「気圧の変化」が21.3%→23.3%に、また「気温の寒暖差が激しい」が33.2%→36.1%にそれぞれ上昇しており、「気象」に関連した項目の上昇が目立った。

2024年を振り返ると、暑さにくわえて、低速台風、ダブル台風の発生など、例年とは異なる気象状況が見られた。今回、5回目の調査で初めて、心身の「なんとなく不調」を感じる時、気象の変化が影響すると思うかを聞いた。

その結果、「非常によく感じる」(9.6%)、「時々感じる」(23.7%)、「たまに感じる」(31.2%)と以上の合計64.5%が、気象の変化が「なんとなく不調」に影響しているとした。女性は73.0%で、男性の56.0%よりも高い。とくに20代女性では81.0%と突出した。

気象の変化が影響すると答えた1935人には、特に影響するものを聞いた。すると、トップ3は、「気圧の変化(特に低気圧時)」(50.3%)、「季節の変わり目」(45.8%)、「急激な温度変化」(45.7%)だった。

また、気象に関連した不調に「対処している」人は79.1%。具体的には、「十分な睡眠をとる」51.5%、「お風呂に入る」40.7%、「適度な運動・ストレッチをする」34.3%が上位に挙がっている。

気候の変化に合わせて心身も変化

今回の調査を受けて、日本東洋医学会漢方専門医で、埼玉医科大学・非常勤講師の齋藤晶氏は、気象の変化による「なんとなく不調」への影響に関し、「気象の変化だけでなく、実は日照時間も影響します。日光を浴びる時間が短くなると体内時計のリズムに影響し、睡眠障害や気分の落ち込みにつながるのです」としたうえで、さらに次のように説明する。

「漢方医学では、寒い、暑い、湿度が高い、乾燥しているなどの気候の変化に合わせて心身も変化すると考えます。(中略)いつもと異なる気象の変動があるときは、その変化に心身が追い付かず不調につながります。例えば、低気圧が接近すると、本来は貯留しないような体の部位に水がたまる状態となり、これを漢方医学では『水毒』と呼びます。頭痛、体が重い、むくみ、胃でポチャポチャ音がする、めまい、関節の痛みなどはいずれも『水毒』と考えます。これらの症状に対する漢方薬を服用することにより、症状が改善する場合があります」

「なんとなく不調」の対策としては、以下のように指摘している。

「十分な睡眠、適度な運動、規則正しい食事は、いずれも対策の基本です。例えば、梅雨や低気圧が接近する前の不調に対しては胃腸の機能が低下しないように、冷たい飲食物を多くとることをさける、運動などで汗をかくなど、四季に合わせた対策も大切です」
「体調不良があれば医療機関を受診し、重篤な病気が隠れていないかを調べることは大切です。漢方医学では、西洋医学が比較的苦手とする体力を補う、体を温める、気圧の変化への対応などの治療が可能です」

なお、この調査は2024年11月25~26日、全国の20~60代の男女3000人(男女各1500人ずつ)を対象にインターネットで行った。

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