イチロー氏が日本人初の米国野球殿堂入り…３９４票のうち３９３票を獲得

イチロー氏（２０２４年１１月１８日）

　【シアトル＝帯津智昭】米大リーグのマリナーズなどで活躍し、日米通算４３６７安打を誇るイチロー（本名・鈴木一朗）氏（５１）が２１日（日本時間２２日）、日本人初の米国野球殿堂入りを果たした。投票された３９４票のうち３９３票を獲得し、得票率は９９・７％。史上２人目の満票にはわずかに及ばなかった。

　大リーグで１０年以上プレーし、現役を引退してから５年がたった選手が候補の資格を得る。殿堂入りには、全米野球記者協会に１０年以上在籍する記者の投票で７５％以上の得票が条件。イチロー氏は殿堂入り資格を得て１年目での選出となった。米殿堂では２０１９年、ヤンキースで抑え投手を務めたマリアノ・リベラ氏が唯一、満票で選ばれている。

　米移籍１年目の０１年にアメリカン・リーグの新人王と日本人初のリーグ最優秀選手（ＭＶＰ）を獲得。０１～１０年にメジャー史上初の１０年連続シーズン２００安打を達成し、０４年にはシーズン最多の２６２安打を放って大リーグ記録を８４年ぶりに更新した。大リーグ通算１９年で３０８９安打、１１７本塁打、７８０打点、打率３割１分１厘。