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国家インフラ安全対策担当を「お前はクビ」…トランプ大統領「報復」人事で公務員1000人超解雇へ

読売新聞 / 2025年1月22日 13時47分

トランプ大統領=ロイター

 【ワシントン=阿部真司】米国のトランプ大統領は就任から一夜明けた21日、政権を本格的に始動させた。マーク・ミリー前統合参謀本部議長を政府の諮問委員会から解任し、1000人超の公務員を解雇する「報復」人事に着手した。

 トランプ氏は同日未明、SNSで「『米国を再び偉大にする』という我々のビジョンにそぐわない前政権で任命された1000人超を特定し、排除する」と投稿。インフラ(社会基盤)の安全対策を大統領に助言する国家インフラ諮問委員会メンバーのミリー氏について、「お前はクビだ」と宣告した。

 ミリー氏は第1次政権で米軍制服組トップを務め、軍の方針を巡りトランプ氏と度々対立した。退任時に「独裁者に誓いを立てない」と批判し、「反トランプ」で知られる。

 一方、ニューヨーク・タイムズ紙など複数の米メディアは21日、沿岸警備隊トップで女性のリンダ・フェイガン司令官が解任されたと報じた。「国境警備の失敗」や、組織内の多様性を重視する取り組みに「過度に焦点を当てた」ことが理由とされる。

 トランプ氏は21日、ワシントン大聖堂で礼拝後、上下両院の共和党トップのマイク・ジョンソン下院議長やジョン・スーン上院院内総務と意見交換した。大型減税や国境の警備強化など「米国第一主義」に基づく政策を協議したとみられる。

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