トランプ大統領、バイデン氏が残した「二人だけの」置き手紙…「みんなに見てもらうべきだ」公開方針

トランプ新大統領（右）とバイデン前大統領＝ＡＰ

　【ワシントン＝淵上隆悠】米国のトランプ大統領は２１日の記者会見で、バイデン前大統領から「素晴らしい手紙をもらった」と述べた。職責の重さを指摘しつつも「楽しんで」と背中を押す内容だったという。

　米大統領は退任時に、ホワイトハウスの執務室に後任に宛てた手紙を残すことが伝統になっている。トランプ氏は２０日夜、机の引き出しに「第４７代へ」と書かれたバイデン氏の手紙を見つけた。

　バイデン氏は２０日、トランプ氏に置き手紙を残したことを記者団に明かし、内容は「二人だけのものだ」としていた。これに対し、トランプ氏は「みんなに見てもらうべきだ」と語り、今後公開する意向を示した。

　トランプ氏は２０２３年４月、オバマ元大統領や安倍元首相の昭恵夫人ら約１５０人の手紙を載せた写真集「トランプへの手紙」を販売した。掲載許可を出していないとの指摘が複数出て、波紋を広げた。