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西山朋佳女流三冠、女性初の「棋士」ならず…再挑戦は「いったん整理してから考えたい」

読売新聞 / 2025年1月22日 21時51分

西山朋佳女流三冠

 女性で初めて将棋の棋士(四段以上)を目指した西山朋佳女流三冠(29)が22日、大阪府高槻市の関西将棋会館で実施された棋士編入試験(五番勝負)の第5局で柵木ませぎ幹太四段(26)に敗れ、通算2勝3敗で不合格となった。

 将棋の棋士と女流棋士は別制度で、編入試験は女流棋士やアマチュア強豪を対象とする。西山女流三冠は昨年夏、公式戦での成績が受験の条件を満たし、9月から月1回、試験対局に出場していた。現行制度での受験者は5人目で、これまでに合格した3人はいずれも男性。女性では22年、福間香奈女流五冠(32)が受験し、敗退した。

 将棋界で女性初の棋士(四段以上のプロ)を目指した西山朋佳女流三冠(29)が22日、大阪府高槻市の関西将棋会館であった棋士編入試験(五番勝負)の第5局で柵木ませぎ幹太四段(26)に135手で敗れ、通算2勝3敗で不合格となった。

 この日の対局は、先手の柵木四段のペースで進み、徐々にリードを広げられた西山女流三冠は懸命に粘ったが力尽きた。対局後、再挑戦を問われた西山女流三冠は「今後のことはいったん整理してから考えたい」と述べた。その後開かれた記者会見では、約半年の試験を「充実した期間だった。納得がいく将棋を、と日々取り組んでいたので収穫も多かった」と振り返った。

 将棋の「棋士」と「女流棋士」は別制度で、編入試験は受験条件を満たした女流棋士やアマチュア強豪を対象に行われる。試験官の若手棋士5人から3勝すれば棋士になれる。西山女流三冠は2023~24年、棋士らとの公式戦で13勝7敗の成績を上げ、「直近の成績で10勝以上かつ勝率6割5分以上」という条件を初めてクリア。昨年9月から試験に臨み、2勝2敗で最終第5局を迎えていた。

 現行の試験制度では5人が受験し、これまで男性3人が合格。女性では、福間香奈女流五冠(32)が22年に受験して敗退した。

 棋士になるには、棋士養成機関の奨励会を勝ち抜くことが一般的なルートで、西山女流三冠も10~21年に所属。最終関門の三段リーグで棋士昇格条件の2位以内に入れず、26歳の年齢制限を前に自ら退会した。

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