ＪＲ長野駅のバス停に並ぶ男女３人刺され、４０代男性死亡…逃げた男の行方追う

男性が刺され、騒然とするＪＲ長野駅前の現場付近（２２日午後８時５６分）

　２２日午後８時１０分頃、長野市のＪＲ長野駅善光寺口のバスロータリー付近で、「人が刺された」と１１０番があった。長野県警によると、男女３人が男に背中や腹を刺されるなどし、男性１人が搬送先の病院でその後、死亡した。刺した男はそのまま逃走した。県警は通り魔の可能性があるとみて、殺人と殺人未遂容疑で逃げた男の行方を追っている。

　消防によると、３人のうち死亡した男性は４０歳代で、左わきの下を刺されたという。３０歳代の男性は右の背中を刺され重傷。４０歳代の女性は逃げようとした際に転倒し、けがをしたとみられる。

　県警によると、被害者３人はバス停に並んでいるところを襲われた。男と面識はないとみられる。男は中年のやせ形で、身長１メートル６５～１メートル７０。凶器は見つかっていない。現場から南西の方向に徒歩で逃げたという。

　事件直後に駅前を通りかかった男子大学生（２０）によると、中高年くらいの出血した男性が倒れ、血が水たまりのような状態になっていたといい、「長野は平和なイメージだったので、駅前でこのような光景を見て驚いている。とても怖い」と語った。

　現場近くのコンビニエンスストアの女性店員は「午後８時過ぎからお客さんが騒ぎ始め、救急車のサイレンが鳴りやまなかった」と話した。

　現場周辺は通行が規制され、救急車や消防車両が駆けつけて騒然となった。