トイレの鏡に広告やニュース、ＡＧＣがオフィスで実験へ…他の場所も検討

ＡＧＣのディスプレー一体型の鏡（２１日、東京都内で）

　ＡＧＣは、映像を流すことができるディスプレー一体型の鏡を活用し、オフィスビル向けに新しい広告サービスを開発すると発表した。まずはビル内のトイレの鏡で実証実験を始め、広告の効果や課題を分析する。２０２５年度中の事業化を目指す。

　２月末まで、ＡＧＣとリース会社「三菱ＨＣキャピタル」のオフィス内にあるトイレで実験する。鏡の上部と下部に化粧品の広告やニュース、天気予報などが流れ、中央部は通常の鏡として使える。広告やニュースは、広告会社「ジェイアール東日本企画」の配信システムを活用する。

　５～６月には、執務スペースも含め、オフィス内の他の場所にも広告を出せないか検討する。

　オフィスで働く人たちが、仕事の合間や休憩時間などに広告を見るため、効果が高いとみている。今後は、特定の企業やビルに対象を絞り、複数の広告を連動させる手法なども検討する。