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トヨタ「セリカGT-FOUR」ミッドシップで復活か 豊田章男会長自ら「2025年の10大ニュース1位」に

J-CASTニュース / 2025年1月22日 11時30分

トヨタ「セリカGT-FOUR」ミッドシップで復活か 豊田章男会長自ら「2025年の10大ニュース1位」に

写真は「東京オートサロン2023」の世界ラリー選手権(WRC)で活躍したセリカGT-FOUR。撮影・岩城諒

1980年代から90年代にかけ青春を過ごした世代を中心に、トヨタ自動車のスポーツカー、セリカGT-FOURがミッドシップエンジンで復活するのではないかという期待感が高まっている。その理由は2025年1月10~12日、千葉市の幕張メッセで開かれた「東京オートサロン2025」にある。

「私をスキーに連れてって」に登場

そのオートサロンでトヨタが発表した「2025年モリゾウの10大ニュース」の第1位は「ミッドシップが走り出した」だった。「モリゾウ」とはトヨタの豊田章男会長のことだ。

豊田会長が予想する今年のトヨタの10大ニュースの第1位は「ミッドシップが走り出した」、次点は「2000ccエンジンが走り出した」だった。この組み合わせから、次期セリカGT-FOURは2リッターエンジンを車体中央(ミッドシップ)に搭載するのではないかとの観測がメディアやクルマ好きの間で広まった。

セリカGT-FOURはトヨタが1986年に発売したフロントエンジン4輪駆動(4WD)のスポーツカーだ。映画「私をスキーに連れてって」に登場するなど、当時は若者に人気だった。90年代には世界ラリー選手権(WRC)で優勝するなど世界的にトヨタの名声を高めた。

しかし、セリカGT-FOURは若者のクルマ離れもあり、90年代末に生産を終了。2020年1月のオートサロンでトヨタが「GRヤリス」を公開するまで、トヨタに4WDの本格的なスポーツカーは存在しなかった。

GRヤリスは1.6リッター直列3気筒ターボエンジンをフロントに搭載し、軽量コンパクトな高性能車だ。WRCの規格と世界的なダウンサイジングの流れに合わせたものだが、熱心なファンの間ではGRヤリスを上回る本格的な4WDスポーツカーの登場を望む声があった。

「セリカがもう一回欲しいなあ」

豊田会長が23年3月のトークショーで「セリカがもう1回欲しいなって感じがする。あのクルマはWRCでも活躍した。トヨタもいろんなクルマを一時期ドロップしたが、ロングセラーのクルマを復活してきた」などと発言したこともあり、メディアやファンの間でセリカGT-FOUR復活の期待が高まっていた。

そこへ今回のオートサロンで「モリゾウの10大ニュース」が加わった。トヨタでミッドシップが復活するとすれば、07年に生産を終了した「MR-S」以来となる。トヨタで2リッターエンジンのミッドシップが復活するとすれば、セリカGT-FOURが最有力なのは間違いない。果たして豊田会長の「予想」は的中するのか、今後の行方が注目される。

(ジャーナリスト 岩城諒)

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