暗殺対象とされるボルトン元大統領補佐官、トランプ氏が警護打ち切り…第１次政権で対立し解任

ジョン・ボルトン氏＝ＡＰ

　【ワシントン＝阿部真司】米国のトランプ大統領は、第１次政権で大統領補佐官を務めたジョン・ボルトン氏の警護を打ち切った。ボルトン氏が２１日、自身のＳＮＳで明らかにした。トランプ氏による報復措置の一環とみられている。ボルトン氏はイラン革命防衛隊の暗殺対象になったとして、バイデン前政権下でシークレットサービス（大統領警護隊）が警護していた。

　ボルトン氏は補佐官時代に北朝鮮政策などを巡りトランプ氏と対立し、解任された。退任後、トランプ政権の内幕を描いた回顧録を出版し、大統領選でもトランプ氏を批判していた。

　警護打ち切りについて、ボルトン氏は「決定には失望したが、驚きはしない」とＳＮＳに投稿した。２２日の米ＣＮＮの番組では「世界はより危険になっており、トランプ氏は大統領としてふさわしくない」と述べた。