1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

貴重カメ飼育数偽装、サンシャイン水族館元館長ら書類送検…組織的に虚偽報告を繰り返したか

読売新聞 / 2025年1月23日 12時36分

警視庁が押収したビルマホシガメ

 サンシャイン水族館(東京都豊島区)が国から飼育を委託された絶滅危惧種「ビルマホシガメ」の数を虚偽報告し、管理費を詐取したとされる事件で、警視庁は23日、元館長(60)(埼玉県富士見市)と副館長(59)(品川区)ら男4人を詐欺容疑で東京地検に書類送検した。元職員によるカメの無断譲渡などを隠そうと、組織的に虚偽報告を繰り返したとみている。

 発表によると、4人は2018年10月~22年11月、飼育するビルマホシガメが実際は8~9匹だったのに10~12匹と虚偽申告し、経済産業省から管理費計約15万円を詐取した疑い。いずれも容疑を認めている。カメは、税関に密輸を差し止められたものだった。

 同館は13年頃、報告数と飼育数の差に気づいたが、22年4月まで「カメが病死した」などとうその報告をしていた。元館長は「飼育管理能力を疑われないように帳尻合わせした」などと供述しているという。過大に支払われた管理費は約190万円に上った。

 虚偽報告は同館の元職員が03年、「飼育スペースが狭くなった」として、ビルマホシガメ10匹を沖縄県本部町の50歳代の夫妻に譲渡して以降、行われていたとみられる。この妻は以前、同館に勤務していた。

 警視庁は今月21日、ビルマホシガメ2匹を4万円で販売したとして、この夫妻を種の保存法違反(譲渡)容疑で逮捕した。同県の水納みんな島で数十匹に繁殖させていたという。サンシャイン水族館は「捜査に全面的に協力していく」としている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください