りそな銀行、一部の初任給を２８万円に引き上げ…データ分析や金融工学など高度人材は３０万円台も

りそな銀行

　りそな銀行と埼玉りそな銀行は２３日、２０２６年４月に入行する新卒行員のうち、法人向け営業など一部の職種の初任給を月額２８万円に引き上げると発表した。若手のうちから魅力的な報酬を提示し、優秀な人材の確保につなげる狙いがある。

　初任給の引き上げは２４年以来で、現在の２５万５０００円からの引き上げ幅は２万５０００円となる。２行で採用を予定している計６００～７００人のうち、法人向け営業と専門性の高い８コースの職種で約８割を対象として想定する。

　８コースのうち、大学院卒など、データ分析や資産運用、金融工学などに関する高度な知識やスキルを持つ行員には、３０万円台を支給することも見込む。既存の社員への処遇も改善するよう検討する。

　大手行では、三井住友銀行が２６年４月入行の大学新卒の初任給を月額３０万円に引き上げる方針を明らかにするなど、人材確保を巡る競争が激しくなっている。