獺祭の旭酒造、社名も「獺祭」に…狙いは海外での認知度アップで「世界の獺祭目指す」

　日本酒「獺祭（だっさい）」で知られる旭酒造（山口県）は２３日、社名を６月から「獺祭」に変更すると発表した。高い知名度を誇るブランドと同じ名前にすることで、海外でも認知度を広げ、今後１０年をめどに、売り上げ規模を現在の約５倍となる１０００億円に伸ばす計画も示した。

　旭酒造は、米ニューヨーク州に酒蔵を新設するなど、海外での市場開拓を進めている。獺祭は海外でも高い評価を得ているが、社名とブランド名が異なることで、海外での認知が広がりにくい課題があったという。

　旭酒造の２０２４年度売上高は１９５億円で、国内が約５５％を占める。米国を中心に販路拡大を進め、今後１０年で海外は７００億円、国内は３００億円を目指す。

　２３日に東京都内で開いた記者会見で、桜井一宏社長は「社名を変え、『世界の獺祭』を目指していきたい」と話した。