中国外務省、福島第一原発の処理水サンプル「異常なし」…引き続き調査・分析の意向を強調

中国の国旗

　【北京＝吉永亜希子】中国外務省の毛寧（マオニン）報道局長は２３日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海水サンプルを中国側が分析した結果、放射性物質の濃度に「異常はみられなかった」と発表した。

　毛氏は、「最初の一歩にすぎない。最終的に（日本産水産物の輸入を）再開できるか否かは、一連の科学データに基づいて決定される」と述べ、調査・分析を継続する意向を強調した。

　日中両政府は昨年９月、海水などのモニタリング（監視）を行う国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の立ち会いの下、中国を含む各国の分析機関がサンプルを採取することを認めた上で、中国が段階的に日本産水産物の輸入を再開することで合意している。