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日銀、24日の決定会合で追加利上げを検討…政策金利は0・5%程度への引き上げ有力

読売新聞 / 2025年1月23日 21時44分

 日本銀行は24日の金融政策決定会合で、追加利上げを検討する。現在は0・25%程度の政策金利を0・5%程度へ引き上げる案が有力だ。日銀が注視していた20日のトランプ米大統領就任後の金融市場は安定した動きを見せており、追加利上げを判断する環境が整った。

 日銀は23日から決定会合を始めた。24日に金融市場の動向なども見極めて政策を決定する。大きな混乱がなければ追加利上げを決める方向だ。

 日銀は昨年7月の決定会合で利上げを決めた後、9、10、12月の決定会合では政策金利を据え置いてきた。政策金利が0・5%程度となれば、2008年10月以来となる。

 植田和男総裁は昨年12月の決定会合後の記者会見で、追加利上げの判断に関して「もうワンノッチ(1段階)、(情報が)ほしい」と説明した。その後、今月15日に開かれた業界団体の会合では、今回の決定会合で「利上げを行うかどうか議論し、判断する」と述べた。日銀は、25年春闘に向けた賃上げの動きと、トランプ政権発足後の金融市場の動向が追加利上げを判断するポイントになるとしてきた。

 賃上げの動きを巡り、日銀内では、25年春闘でも前年に続き高水準の賃上げが続くとの見方が強い。総裁以下9人の政策委員の中からは、「24年に匹敵するような強い賃上げになるというのがメインシナリオ」(氷見野良三副総裁)などの見方が出ていた。

 今回の決定会合の終了後、日銀は四半期に1度の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表する。コメなどの値上がりを受け、消費者物価指数の上昇率の見通し(政策委員の中央値)は、上方修正される可能性がある。

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