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日航・赤坂祐二会長を「安全統括管理者」から解任へ…相次ぐ飲酒で安全管理体制を再構築

読売新聞 / 2025年1月24日 5時0分

日本航空の機体

 日本航空が、赤坂祐二会長(63)の務める安全対策の最高責任者「安全統括管理者」の職を解任することが23日、日航関係者などへの取材でわかった。

 日航では昨年、米国サンディエゴ空港での停止線越えなど3件の安全上のトラブルに加え、国際線機長らによる飲酒問題が2件相次いだ。また、アルコール検査の実施体制についても複数の不備が判明した。

 一連の問題を受け、2019年から安全統括管理者を務めている赤坂氏を交代させ、飲酒対策を含む安全管理体制の再構築を図る。

 日航は昨年12月に国土交通省から業務改善勧告(行政指導)を受けた豪州メルボルンでの飲酒問題について、鳥取三津子社長(60)が24日に再発防止策を国交省に提出する。その後、安全統括管理者の解任などを公表し、月内に後任の選任手続きを進める。

 安全統括管理者は、選任と国交相への届け出が航空法で国内航空各社に義務付けられている。安全上の施策や安全面への資金投入といった重要な経営判断に直接関与する権限と責任がある。日航では、安全の最終責任は社長にあるとしつつ、安全統括管理者の下にパイロットや客室乗務員、整備士などの飲酒対策を進める「アルコール対策特別委員会」も置かれている。

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