スピード上げ下げ繰り返し後半失速、「１位狙えた」…女子パシュート２位の小海「来年は優勝を」

女子パシュートで２位となった小海の選手たち

　冬の全国高校総体（インターハイ＝全国高体連など主催、読売新聞社共催）は２３日、盛岡市でスピードスケート選手権大会の男女２０００メートルリレーと男女チームパシュート（団体追い抜き）、北海道苫小牧市でアイスホッケー選手権大会の準々決勝と準決勝が行われた。

　長野県勢は、スピードスケート男子パシュートで小海が優勝し、佐久長聖は３位に入った。女子パシュートは小海が２位となり、男子２０００メートルリレーは市長野が５位だった。

１年生が先頭、２年生が後ろから押す

　女子パシュートに出場した小海は、１週間という練習期間の短さをチームワークでカバーした。３選手はレース中に声を掛け合うなどして２４００メートルを駆け抜け、２位に輝いた。

　１０００メートルと１５００メートルで２冠の関口綾野選手（１年）を先頭に滑走。２番目を滑る由井心埜（みや）選手（同）が離れると、「待って」と声をかけ、その後方から仲野六花（りっか）選手（２年）が由井選手の腰付近を押す連携を見せた。

　３人でそろって滑り空気抵抗を減らすため、スピードの上げ下げを繰り返したことが後半の失速につながったと分析。「落ちなかったら１位も狙えた」と悔しさをにじませたが、「３人で滑れて楽しかった。個々の体力と足をそろえて滑る技術を磨いて来年は優勝したい」と口をそろえた。（窪田陸）

▽男子団体追い抜き　〈１〉小海（榊、鈴木、佐々木）４分２２秒７４〈３〉佐久長聖４分３４秒１３〈６〉市長野４分４１秒４６

　（１～８位のタイムは手動計時による）

▽男子学校対抗得点　〈３〉小海３３〈４〉市長野２７

　（白樺学園は３年連続３８度目の優勝）

▽女子団体追い抜き　〈２〉小海３分２６秒２３〈８〉諏訪二葉３分４９秒０７

　（１～８位のタイムは手動計時による）

▽女子学校対抗得点　〈２〉小海４１〈６〉東京都市大塩尻２１

　（帯広三条は３年連続３度目の優勝）