トランプ氏「プーチン大統領は核兵器削減の考えを本当に好んでいた」…中露との協議に意欲
読売新聞 / 2025年1月24日 11時44分
【ワシントン=池田慶太】米国のトランプ大統領は23日、核軍縮に向けてロシアや中国と協議する意欲を示し、「非核化が可能かどうか確かめたい。十分可能性はある」と述べた。スイスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)にオンライン参加した際に語った。
トランプ氏は、第1次政権(2017~21年)時に中露を含めた3か国による核軍縮の枠組みを模索した経緯があり、当時の協議にも触れ「プーチン露大統領は核兵器削減の考えを本当に好んでいた」と強調した。
その上で、「米露が(核兵器削減に)取り組めば、世界の他の国を巻き込み、中国も加わっただろう。中国もその考えを好んでいた。核には巨額のお金が使われている」と指摘した。中国については、「核兵器保有数や配備数は現時点で我々よりもはるかに小さいが、今後4~5年のある時点で、彼らは追いつくだろう」と警戒感も示した。
トランプ氏は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の国防費負担が少ないことに重ねて不満を示し、全加盟国に国内総生産(GDP)比5%の国防支出を要請する考えを明らかにした。
ロシアのウクライナ侵略を巡っては、出席者から1年以内に停戦が実現する可能性について問われたのに対し、「ロシアに聞いてみなければならない。ウクライナは合意する用意がある」と答えた。「中国が戦争を止める手伝いをしてくれることを特に望んでいる」とも述べ、和平実現へ中国の役割拡大を改めて求めた。
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