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長野駅前殺傷、亡くなった丸山さんのサッカークラブ教え子ら献花「人間性も成長させてくれた」

読売新聞 / 2025年1月25日 9時1分

多くの花や飲み物が手向けられた献花台(いずれも24日、長野市で)=稲垣政則撮影

 長野市のJR長野駅前で22日に発生した男女3人の死傷事件を受けて設置された献花台には24日も多くの人が訪れ、花を手向けた。刺されて亡くなった丸山浩由さん(49)は地元サッカークラブのコーチで、子供たちから慕われていた。教え子は「人間性も成長させてくれた」と指導に感謝し、一緒にお酒を楽しんだ飲み友だちの夫婦は「誰に対しても優しかった」と人柄をしのんだ。

 丸山さんからサッカーの技術を教わった市内の中学3年の男子生徒(15)は献花台に手を合わせ、丸山さんに「(プレーが)うまくなった自分をみていてね」と伝えた。

 丸山さんと最後に会ったのは昨年夏だった。当時所属していたチームが出場した大会に応援に来てくれた。丸山さんの「自分の個性をはっきりだせ」という指導が、自身の今の強みとなっているという。「丸山コーチみたいに人を引っ張り、信頼される選手になりたい」と語った。

 23日夜にも、かつての教え子が献花に訪れた。同市の中学3年の男子生徒(15)は、単に勝敗だけでなく、人間性も成長させてくれたとし、「『プレーできることに感謝の気持ちを持て』と教わった」と振り返った。

 男子生徒は小学生の時に丸山さんから指導を受けたという。中学進学後も、サッカーの試合を見にきてくれるなど交流があった。丸山さんが「高校サッカーで成長する姿をみるのが楽しみだ」と話す姿が印象に残っており、自身も高校でサッカーを続けるつもりで、「恩返しできるようになりたい」と声を震わせた。

 お酒が好きだったという丸山さんは、多くの飲み友達から、その人柄が親しまれてきた。

 長野市内のバーで常連客同士だったという、同市内の夫婦は「また一緒に乾杯したかったね」と心の中で伝え、手を合わせた。

 夫婦はこのバーで出会って結婚し、子供が生まれた。丸山さんは「先輩パパ」として、よく子育てのアドバイスをしてくれたという。いつか子供を見せたいと思っていたが、その願いはかなわなかった。丸山さんの人柄について、男性は「だれに対しても優しく、ご家族を大事にされていた。こんな形になって残念」と涙を流した。

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