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「さらば*交差点」生まれ変わる水戸の最凶交差点、バリケード封鎖で六差路から四差路に…新道開通で渋滞緩和期待

読売新聞 / 2025年1月25日 8時0分

 慢性的な渋滞が生じ、「県内最凶交差点」とも呼ばれている、水戸市酒門さかど町の国道6号の交差点「酒門六差路」が来月4日、四差路に生まれ変わる。茨城県は北側で整備していた新道の開通に合わせ、六差路で6号と交わる県道への車両進入をできないようにする。渋滞緩和などの効果への期待が高まっている。(菅彩織理)

 県によると、複雑な構造をしている六差路では信号の待ち時間が長くなる。酒門六差路でも、主に平日の通勤、帰宅時間帯を中心に長い渋滞が発生していた。

 この問題解消の役割を担うのが、新たな都市計画道路「中大野中河内線」の酒門工区(200メートル)だ。六差路の200メートル北で国道6号と交差しており、水戸、ひたちなか、那珂の3市を結ぶ「水戸・勝田環状道路」(計画延長約40キロ)の一部として整備された。2月4日午後2時に開通する。

 同工区は国道6号を横切って東側を走る市道に接続し、開通後は現在の六差路を構成する県道「下入野水戸線」のバイパスとして機能する。六差路では、バリケードで同県道からの車両進入を止めて四差路に変更。自転車や歩行者はこれまで通り、通行できるようにする。

 六差路の約1キロ南には、国道6号と国道50号が交わる「酒門町交差点」があり、渋滞の大きな要因となっている。六差路周辺を含む一帯では通学路が抜け道に使われ、危険性も指摘されており、県土木事務所の担当者は「今回の工区開通と六差路の解消により、交通の円滑化と利便性、安全性向上につながる」と話している。

 酒門町交差点では、国道6号を約1キロにわたり高架にする立体交差事業が決まっているが、着工には至っていない。

「さらば*交差点」の投稿、話題に

 複雑な構造が利用者を悩ませてきた酒門六差路の解消は、利用者の関心を集めている。インターネット上では、「渋滞が緩和されるはず」と期待する声があるほか、「悲報? 朗報? 水戸名物の消滅決定」などと冗談を交えた投稿が相次ぐ。

 酒門六差路は、国道6号と2本の県道が交差する上、周囲に細い生活道路も複数あるため、「凶悪交差点」「茨城県の迷所」などと揶揄やゆされてきた。それだけに、X(旧ツイッター)では、四差路化に向け、六差路を記号で表した「さらば*交差点」とユニークなメッセージを投稿する人もいた。

 国道6号では、六差路の北に開通する新道との交差点ができる。ネット上では、この新たな交差点と、現在の六差路部分に残る交差点との間での渋滞を懸念する声が出ているが、県は「両交差点の信号が連動し、車がスムーズに流れるよう県警と調整している。安心してほしい」と呼びかけている。

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