「利きリンゴ」王林さん挑戦…青森県にリンゴの苗が植えられてから１５０年で「目隠し品種当て」

目隠しをして「利きリンゴ」に挑戦する王林さん（２５日、青森市で）

　青森県内にリンゴの苗が植えられてから１５０年となることを記念した県のキックオフイベントが２５日、青森市の県観光物産館「アスパム」で開かれた。県の「青森りんごアンバサダー」の王林さん、ジョナゴールドさん、りんご娘らが登場したほか、県産リンゴの歴史を学ぶパネルやリンゴグルメの屋台が並んだ。

　オープニングセレモニーには宮下知事らが出席。くす玉の代わりにリンゴの形をした風船を割ると、中から小さなリンゴの風船が現れ、拍手と歓声が湧いた。

　その後はアンバサダーの中で最も県産リンゴに詳しい人を決める「りんご王決定戦」を開催。品種を当てる利きリンゴ対決では、目隠しをして「こっちは酸味が強い……」などと感想を言いながら計４品種を食べ比べた。ナイフで切って１５０グラムに近づける対決もあり、ジョナゴールドさんがりんご王に輝いた。

　縁日コーナーでは、「サンふじ」や「王林」が入った袋をＳ字フックつきの棒でつり上げるイベントが開かれ、参加者は真剣な表情で狙いを定めていた。友人と訪れた弘前市の会社員（２７）は「リンゴは身近な存在だけど、初めて知ることがたくさんあった。歴史を学ぶいい機会になった」と話していた。