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デビット伊東さん、夫婦を癒やしてくれた神奈川県真鶴町に恩返しのラーメン映画…町と協力し自身も出演して制作スタート

読売新聞 / 2025年1月26日 14時40分

「映画で真鶴を元気にしたい」と話すデビット伊東さん(真鶴町の真鶴伊藤商店で)

 移住した神奈川県真鶴町でラーメン店を営むタレントのデビット伊東さん(58)が、町を舞台にした映画「どんぶりとれんげ」の制作を始めた。ラーメンを軸に人情味あふれる真鶴の物語を描くという。映画制作には、コロナ禍で出会った心温かい真鶴の人々に恩返しをしたい思いがあった。(小沢克也)

 映画は、志半ばで役者になる夢を諦めた青年が主人公。戻った地元・真鶴でラーメン店の後継ぎとして苦労するが、周囲の人々の優しさに触れ、自分とは何か、やるべきことは何かを見つける。伊東さんが原案、監督を務め、青年にラーメン作りを指導する師匠役としても出演する。

 伊東さんが映画制作を決めたのは、真鶴への恩返しの気持ちを強くしたからだという。

 伊東さんはかつて横浜市に住み、東京都内などで五つのラーメン店を経営していた。どの店も評判だったが、コロナ禍の影響で売り上げが激減。従業員の給料の金策に奔走するなどする日々で心身ともに疲弊し、妻の能子たかこさん(53)も精神的不調に陥ってしまった。

 そんな夫婦の心を癒やしてくれたのが真鶴だった。かつてテレビ局のロケで訪れたことのある小田原市など県西地域を訪れ、真鶴町では住民らが「芸能人としてではなく、普通のおっチャンとして接してくれた」。

 その後、町の海岸近くの観音像をきれいにする活動に通うようになるうちに、能子さんに笑顔が戻るようになった。移住を決意し、20年6月に引っ越し、21年3月にラーメン店「真鶴伊藤商店」を開いた。

 「自分たちを温かく受け入れてくれた真鶴をもっと元気づけたい」。映画にはそんな思いが込められている。地元の子供や町民にも出演してもらいたい考えで、近くオーディションを開く予定。撮影は4~5月頃の見通しで、年末までに町での公開を目指している。

 映画の完成が地域の活性化につながるとして、町も協力しており、上映の機会に地元の特産品や文化を紹介する「映画祭」を開催する予定。映画制作費を支援するため、100万円を目標にクラウドファンディング型ふるさと納税も始めた。

 伊東さんは「真鶴の景色の素晴らしさ、人間関係の良さを映画で表現したい。町民だけでなく、町外の人にも真鶴の魅力を伝えたい」と話している。映画の中で作ったラーメンのメニューは完成後に同店(真鶴町真鶴)で提供するという。

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