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早田ひな3連覇、「ここからシーズン2」…パリで負ったけがと闘い張本美和に「うまさで勝つ」

読売新聞 / 2025年1月26日 19時6分

3連覇を達成した早田ひな=松本拓也撮影

 卓球の全日本選手権は26日、東京体育館でシングルス決勝が行われ、女子は、この種目でパリ五輪銅メダリストの早田ひな(日本生命)が16歳の張本美和(木下グループ)を4―0で下し、3年連続4度目の優勝を果たした。女子の3連覇は2014~16年の石川佳純以来。男子は、17歳の松島輝空そら(木下グループ)がパリ五輪団体代表の篠塚大登ひろと(愛知工大)に4―1で勝ち、初優勝を飾った。

 「絶対優勝するぞっていう自信はもちろん持てなかったし、優勝よりも、すべて出し切れたことのうれしさが勝っているかな」。3連覇にも控えめな早田の喜び方は、この先、新しく自分の卓球を作り上げていく長い道のりを見据えているからだろう。

 昨年夏のパリ五輪は日本のエースとして個人で銅、団体で銀メダルを獲得した一方、その激闘で左腕を痛めた。プレーでは「パリまでの自分に戻ることはできない。当たり前にできていたことができなくなる」と、今も故障の影響と闘い続けている。

 練習がある程度できるようになったのは、昨年12月になってから。パリ五輪前より1、2時間減らし、毎日変わる痛みと感覚の中でプレーを模索する中、迎えた今大会のテーマは、「強さというより、うまさで勝つこと」だった。

 それを決勝で体現した。力強いプレーをする張本美を、緩急をつけながらいなしてミスを誘った。強打してきた球に、待っていたようにカウンターを合わせる場面も。要所で本来の威力満点のドライブも放ち、寄せ付けなかった。

 ラケットを振る腕を痛めても、「諦めずに頑張ることで、また違う世界が見えてくる」という。優勝後は、連続ドラマになぞらえて「パリまでがシーズン1の早田。ここからシーズン2の始まり」と観客に明るく宣言した。苦境にくじけない前向きな強い心が、エースの力の源だ。(杉野謙太郎)

2年続けて決勝で早田に苦杯

 張本美は準決勝で、3度の優勝経験を持つ伊藤美誠(スターツ)から次々と得点を奪って4―0と圧倒したものの、2年連続で進んだ決勝で早田に完敗した。「自分が仕留めたかな、と思ったボールも絶対返ってくる」と、一段上の強さを味わわされ、「(早田に)全然及んでいない。強くなっていないんだな、と思うと悔しい」と肩を落とした。

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