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「早稲田ホノルル完走会」から知人介して強豪実業団へ…異色の23歳、大阪国際で歴史的快走

読売新聞 / 2025年1月26日 23時27分

日本人トップの2位でゴールする小林香菜(26日)=渡辺恭晃撮影

 陸上・大阪国際女子マラソン(26日・大阪ヤンマースタジアム長居発着)――9月の世界選手権東京大会の代表選考会を兼ねて行われ、小林香菜(大塚製薬)が日本歴代10位の2時間21分19秒で日本人トップの2位に入った。パリ五輪6位の鈴木優花(第一生命グループ)が2時間21分33秒の3位で、ともに世界選手権の参加標準記録2時間23分30秒を突破。松田瑞生(ダイハツ)は7位。ウォルケネシュ・エデサ(エチオピア)が2時間21分0秒で2連覇した。(スタート時=晴れ、気温10・9度、湿度42%、西の風1・3メートル)

 ◇…レースの経過…◇

 エデサ、鈴木優、小林ら4人の先頭集団は1時間10分12~14秒で中間点を通過。エデサは27キロ付近で鈴木優を引き離し、単独トップに。小林は24キロ手前で先頭集団から離されたが、30キロ以降は持ち直し、残り800メートルで鈴木優を逆転して2位に入った。

伸びしろ十分23歳、ニューヒロイン誕生

 実力者たちに先んじる結果に一番驚いたのは、23歳の小林自身だったかもしれない。ゴール後のインタビューに「まだ実感がなくて、わけが分からない。タイムはいくつですか?」。早大で競走部に所属せず、ランニングサークルを経て実業団入りした異色のランナーは初々しく笑った。

 15キロ付近でペースメーカーと接触したり、24キロ手前で先頭集団から引き離されたりと試練が続き、30キロ地点では日本勢トップの鈴木優に35秒差をつけられた。それでも「大きな大会で上位に入れるチャンスはなかなかない」と粘り強く追い、残り800メートルで鈴木優を抜き去った。前回大会での自身の記録を8分以上も縮め、日本歴代10位に食い込む快走をみせた。

 早大で「早稲田ホノルルマラソン完走会」に入ったのは「マラソンを楽しく走りたい」という理由から。自己流の練習で2021年秋に初マラソンに挑み、前々回の大阪国際女子を2時間36分台で走って「もっと本格的にやりたい」と決意。知人を介して売り込み、強豪実業団へ進んだ。

 入社間もない昨春はスピード練習の設定タイムに驚いていたというが、熱心に走り込み、昨年12月の防府読売を2時間24分59秒の自己新で制した。「自分の成長に対して精神面の成長が追いついていない」というほどの急成長ぶり。伸びしろ十分のニューヒロインが世界選手権の代表候補に名乗りを上げた。(大舘司)

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