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朝青龍のおい豊昇龍、千秋楽「3連勝」で涙の逆転V…一人横綱引退の場所で昇進チャンスつかむ

読売新聞 / 2025年1月27日 5時0分

琴桜(奥)を破りともえ戦に進んだ豊昇龍(26日)=大金史典撮影

 モンゴルの昇り龍が、崖っぷちから横綱への道を開いてみせた。両国国技館で26日に千秋楽を迎えた大相撲初場所は、モンゴル出身の大関豊昇龍関(25)(立浪部屋)が大混戦の土俵で、この日だけで3連勝して逆転優勝を飾り、横綱昇進を確実にした。

 本割を勝って幕内王鵬関、幕内金峰山関と12勝3敗で並び、優勝決定ともえ戦に。3力士がくじ引きで対戦の順番を決め、誰かが連勝するまで繰り返されるともえ戦で、金峰山関の強烈な当たりを食い止めて寄り切ると、続く王鵬関は豪快に寄り倒して決着。優勝を決めて涙を浮かべた豊昇龍関は、土俵下の優勝インタビューで、「すごくうれしい。チャンスが出てきたときに、逃せないと思った」と話し、大きな拍手で祝福された。

 今場所6日目に一人横綱だった照ノ富士関が引退。場所後に横綱昇進する力士がいなければ、番付上、横綱が不在となる危機を迎えた。「綱取り場所」とされていた豊昇龍関だったが、9日目までに3敗し、一時は昇進が大きく遠のいた。

 立て直したのは、師匠の立浪親方(元小結旭豊)の「楽しくやれ」という言葉のおかげだった。「考えすぎてました、僕。(その後は)しっかり楽しくやりました」と豊昇龍関。厳しい相撲が戻り、10日目から負けなし。優勝を争う相手を次々と倒した。

 元横綱朝青龍のおい。2023年名古屋場所で初優勝を果たし、場所後に大関に昇進したものの、その後は賜杯から遠ざかっていた。得意の投げ技に固執することが多かったが、昨年名古屋場所、強引な投げで股関節を痛めたことも転機となった。「前に出ていく相撲が大事。ケガをするような相撲はもうしない」と決意。厳しい相撲を取り戻した。

 豊昇龍関は「大関として優勝していなかったので、大関として優勝したかった」と語り、横綱昇進に向け、「しっかり一から頑張ります」と気を引き締める。照ノ富士関から最高位の立場を引き継ぎ、新時代を切り開く意識は十分だ。

豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン。25歳。モンゴル出身、立浪部屋。高校時代にレスリング留学で来日し、その後相撲に転向。2018年初場所初土俵。19年九州場所で新十両、20年秋場所で新入幕。23年名古屋場所で初優勝し、場所後に大関に昇進した。技能賞2回、敢闘賞1回。1メートル88、148キロ。

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