フジテレビ社長の進退、親会社社長は「今日の取締役会の協議次第だ」…午後４時から記者会見

フジテレビの港浩一社長（１７日の記者会見）

　元タレントの中居正広さん（５２）の女性トラブルにフジテレビ社員が関与したと一部週刊誌で報じられた問題で、同社は２７日午後４時から記者会見を開く。会見に先立ち、臨時取締役会を開き、港浩一社長の進退も含め、経営陣の責任を議論する。

　親会社のフジ・メディア・ホールディングスの金光修社長は同日朝、東京都内の自宅前で取材に応じ、港社長が辞意を示しているかなどの質問には、「皆さんがお考えになるようなことは、あらゆることが起こっていると思っていい。ただ、最終的には今日の取締役会の協議次第だ」と述べた。フジテレビの港社長は自宅前に集まった報道陣の問いかけには答えなかった。

　フジテレビは１７日にも会見を行ったが、参加者を限定し、テレビ局の映像撮影を許可しなかったことに批判が集中。調査の在り方も客観性が疑問視され、多くの企業がＣＭを差し止める事態となっている。２３日に独立性の高い第三者委員会が設置され、３月末をめどに調査報告書を提出することになった。同社取締役の間からは、港社長の進退を問う声が上がっている。

　昨年１２月発売の週刊誌では、女性が中居さん宅での食事会後に意に沿わない行為をされ、食事会の開催に同社の社員が関わったと報じられた。同社は同年末、ホームページで社員の関与を否定。港社長は１７日の会見で、トラブル直後の２０２３年６月に事態を把握したことを明かしたが、中居さんのレギュラー番組は継続された。

　中居さんは今月９日にトラブルがあったことを認めた。テレビやラジオ番組へのレギュラー出演がなくなり、２３日には芸能界引退を発表している。