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フジテレビ再度の会見に記者400人…引責辞任する港浩一社長「私自身、人権への認識が不足していた」

読売新聞 / 2025年1月28日 0時39分

記者会見の冒頭で謝罪する(右から)フジテレビの嘉納修治会長、港浩一社長(27日午後、東京都港区で)=片岡航希撮影

 元タレントの中居正広さん(52)の女性トラブルにフジテレビ社員が関与したと一部週刊誌で報じられた問題で、同社は27日、東京都港区の本社で記者会見を開き、嘉納修治会長(74)と港浩一社長(72)がいずれも同日付で引責辞任したと発表した。港氏は記者会見で「人権侵害が行われた可能性のある事案に対し、社内での必要な報告や連携が適切に行われなかった。私自身、人権への認識が不足していた」と謝罪した。

 後任の社長には親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)の清水賢治専務(64)が28日付で就任する。

 フジテレビの会見は問題発覚後、2回目。前回17日の会見は、「女性のプライバシー」などを理由にテレビ局の映像撮影を認めなかった。今回はオープンな形式で行われ、400人以上の記者らが参加した。

 昨年12月発売の週刊誌では、2023年6月に中居さん宅での食事会後、女性が意に沿わない行為をされ、この食事会の開催に同社の社員が関わっていたと報じられた。同社はこの日も、社内調査の結果として、改めて社員の関与を否定した。

 同社によると、トラブル発生直後に別の社員が女性と話をして事案を把握。「当事者2人の極めてセンシティブな領域の問題」として、役員と幹部社員の数人だけで情報を共有し、港氏への報告は同年8月になった。また、中居さんからは同年7月に連絡があったが、中居さんに正式な聞き取りを行わないまま、出演番組を継続した。その点について、同社は「適切だったかどうか第三者委員会の調査に委ねたい」とした。

 前回の記者会見で、テレビカメラを入れず、参加者を限定したことについて、「透明性や説明責任を欠くもの」「メディアの信頼性を揺るがしたことを痛感している」と謝罪した。この会見後、多くのスポンサーがCMを差し止める事態にも発展しており、「やり直し」を余儀なくされた。

 会見に先立ち、同HDとフジテレビがそれぞれ臨時取締役会を開いた。嘉納氏と港氏はそれぞれ、同HDの会長、取締役も退いた。今回の人事は暫定的な措置といい、23日に設置された外部弁護士による第三者委が3月末をめどに調査報告書を出した段階で、残る役員の辞任の可能性も検討されているという。

 会見では、同HDとフジテレビ両社の取締役相談役も務めるフジサンケイグループの日枝久代表(87)の責任や処遇に関する質問が相次いだが、「相談役なので業務執行はしない」として明確な回答はなかった。会見には、同HDの金光修社長、フジテレビの遠藤龍之介副会長も出席した。

 一連の週刊誌報道を受け、中居さんは今月9日、「トラブルがあったことは事実」と謝罪。出演番組の降板や放送休止が相次ぎ、23日に芸能界引退を発表した。

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