チェジュ航空機事故、２回「バードストライク」か…エンジンから鳥の羽根・空港監視カメラに接触場面

炎上する旅客機（昨年１２月２９日）＝ロイター

　【ソウル＝仲川高志】韓国南西部務安（ムアン）国際空港で昨年１２月に発生したチェジュ航空機事故で、機体に鳥が衝突する「バードストライク」が２回起きた可能性があることが２７日、わかった。事故機のエンジンからは、鳥の羽根が見つかった。

　韓国国土交通省の航空鉄道事故調査委員会は２５日、事故の犠牲者遺族らに調査状況を説明した。

　調査委の資料によると、空港管制塔は昨年１２月２９日午前８時５７分５０秒に事故機に対し、「鳥類活動注意情報」を発信。同５８分１１秒に操縦士らが「航空機の下に鳥がいる」と話す声が操縦室内の音声を記録する「ボイスレコーダー」に残っていた。同５０秒には、ボイスレコーダーと飛行データを記録する「フライトレコーダー」が中断した。

　この後、事故機が着陸をやり直す過程で、鳥の群れと接触する場面が空港の監視カメラに映っていた。